EXPERIENCE
沖縄タイムスにインタビュー記事掲載
- 2022.08.25
沖縄タイムスにサカクラカツミのインタビュー記事が掲載されました。
沖縄発祥のヌンチャクについて、語っています。
記事全文
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[安室奈美恵さんのステージで振り付けを担ったアーティスト 世界中からオファーが来るヌンチャクダンスとは?]
(2022年7月28日)
「ダンスを通じて沖縄発祥のヌンチャクを世界中に認知させたい」。そんな強い使命感を持って活動するのは、愛知県出身のパフォーマンスアーティスト・サカクラカツミさん(59)だ。空手の身体的操作法や武道の精神性など、日本の伝統文化が持つ特異な動きやリズムを取り入れた総合芸術を表現する。世界41カ国で活動し、2004年には安室奈美恵さんの全国ツアーで振り付けを担当。19年には日本開催のラグビーワールドカップ開会式でソロパフォーマンスを披露した。
空手との出合いは5歳。父親から習ったことをきっかけに本格的に道場に通った。沖縄伝統空手の師範から古武術を含め「空手は護身術」との心得をたたき込まれた。20代前半は、ヒップホップに熱中し、黒人ダンサーの格好をまねた。転機はワークショップで来日した憧れの女性ダンサーの送迎を担当した時。帰国前の彼女に「日本にはかっこいい文化があるのに、なぜよそをまねるのか」と問われた。
日本のかっこよさとは何か-。自問自答し、浮かんだのが空手だった。渡米して街の広場で披露したのは空手の基本の形。静かに構えると徐々に人が集まり、動作を終える頃には人だかりができた。「これだ」と思った。
1999年にダンスパフォーマンスチーム「ORIENTARHYTHM(オリエンタリズム)」を立ち上げ、2004年には映像と生のパフォーマンスをシンクロさせた「プロジェクションライブ」を発表。20カ国以上のテレビに出演し、日本文化について講演するなど、世界中からオファーが来るようになった。
中でも支持を集めるパフォーマンスが、琉球古武術の護身具ヌンチャクを取り入れた「Street Nunchaku(ストリートヌンチャク)」。手の動きと連動するヌンチャクが独特のダンスで、安室さんのステージでも振り付けが取り入れられた。
ただ、カンフー映画の影響で、世界的にヌンチャクイコール中国のイメージが浸透。「なぜ日本人のあなたがやっているのか」と聞かれることも多く、危機感を持った。「古武術をしている人からも沖縄では教える人が少なくなったと聞いた。『空手に先手なし』は先人の教えであり、ヌンチャクも護身具。沖縄の心をなくしてはいけない」
昨年、県内の高校でパフォーマンスと講演会を開いたことをきっかけに、沖縄からヌンチャクダンスを発信するワークショップを模索。学校や団体を募集している。「ヌンチャクダンスの魅力は踊り手が磨いてきた技術と個性が反映されること。伝統からすれば邪道かもしれない。でも沖縄発祥を伝える術に私のようなアプローチがあってもいい」と意気込みを語った。
サカクラさんの問い合わせはhttps://www.geibu.jp/ または「藝武」で検索。
(小笠原大介東京通信員)
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